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2009年5月

白い紙(文学界新人賞)

朝のニュースでイラン人女性(シリン・ネザマフィさん)が文学界新人賞を受賞したのを聞いていて、市立図書館に行くと文学界6月号に掲載されていたので、早速読みました。

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作者の故郷であるイラク国境に近い村の学校では戦争(イランーイラク戦争)のため、教員も出征したためか、本来男女別のクラスが、同じ授業を受ける。タイトルにある「白い紙」とは教員が生徒たちに向かって、自己の努力により無限の可能性を示唆するために用いた言葉だった。
主人公は同級生で、学力がとびぬけて優秀な男子に思いを寄せるがムスリム(イスラム社会)では話をすることもできず、寺院で二言、三言の会話がせいぜいのよう。
その彼は成績優秀のため、テヘランの大学の医学部に入学可能だが、社会の要請で出征することに。

感想はですね、・・・・・・・

戦時下のイランで暮らす人々の模様、そしてムスリムの生活(人々が必ずしも、宗教的戒律に満足してるわけではないなど)が紹介されているのが新鮮でした。選考委員の評では、主語がまったくないことや主人公の状況が客観的というかクールに描写されているのが日本語の技術を凌駕している。(と私は解釈しました。)

それにしても、生まれた国ではなく、留学で来日し、小説を書き、新人賞を取るとは・・・・・・・・すごいの一語。小説家と言うのはもって生まれた感性なのでしょうか?

文学界は月刊誌にしては950円とやや高めですが、掲載小説は内容が濃く、今をときめく佐藤憂さんのアカデミックな評論があったりしてお得な本です。今回の新人賞選考の5人中の4人の日本人候補者に対してボロンチョンに言う選考委員(花村満月氏)の評があったりして面白い。

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レイチェルの結婚(依存症の妹)

しばらくブログをサボってましてその間に見た映画など順次、UPします。

で、5月の映画の日に観たのが、レイチェルの結婚。シリアスだけど面白い映画でした。

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依存症の施設を出たキムは父親の迎えの車で実家に帰る。2日後に姉(レイチェル)の結婚式があるためだ。
式の準備でみな忙しく、自分にかまってくれなく疎ましく思うキムはレイチェルと口論に。姉の婚約者の友人、親族を招いたパーティで当意即妙でユーモアのあるスピーチを皆がする中、自分の過去を暗示させるへんてこな話をしたり。父に禁じられている車の運転をし、事故を起こす。

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主人公が覚醒剤中毒で自分の運転する車の事故で最愛の弟を亡くし、それが基で父母が離婚した重たい事実も後半に明らかになる。

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ユーモアや親しみを込めた表現ををしつつも、自分の自己主張は徹底的に行うアメリカ社会では家族の間でも攻撃的な会話がある。日本人の小生は絶対に生きていけないと思うし、この国に生まれて良かったと感じる。

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無事、結婚式は終了し翌朝、キムは迎えの車で施設に再び帰るシーンが印象的。

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